2013年07月23日

耳川

椎葉村に源を発し、美々津港から日向灘に注ぐ耳川。

東遷を決意した神武天皇は、舟出の準備をする場所として、河口が深く、ふんだんに木材が調達でき、また里人は良いとのことで耳川が流れ込む美々津港を舟出の地と決めました。


実は「耳」という名は神武天皇に縁が深く、子の名前には耳が入っています。

長男は手研耳命(タキシミミノミコト)
次男は研耳命(キシミミノミコト)
三男は日子八井命(ヒコヤイノミコト)
四男は神八井耳命(カムヤイミミノミコト)
五男で跡を継いだ第2代の綏靖(スイゼイ)天皇は神沼河耳命(カムヌナカワミミノミコト)

かつて舟出までの時を過ごした耳川の風景を思い出してその名をつけたのかもしれません。


ちなみに耳の語源は「身の中の実」。「目ー芽」「鼻ー花」「歯ー葉」「耳ー実実」と書くと分かりますが、これは偶然の一致ではなく、認識のプロセスを植物の成長と同じように表現していたことを表しています。つまり耳はプロセスの完結です。
また、「お聞きになる」の古語である「きこしめす」が“支配する・受容する”という意味を持っており、耳にはその能力があると考えられます。

耳という文字を入れたのは、大和平定を平定する、またはその支配が完了するという意味があったのでしょうか。

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Posted by カワノ at 13:48│Comments(0)美々津周辺
 
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