2013年11月07日

「噛む」と「神」

最近、日向市は“かみつきザル”が話題となりました。
捕まってほっとする一方で、どうしてそうなってしまったのかなー…
と、考えているうちに和く和くが発動。

かみつきザル、神つきザル…
もしや!?と思ったら「噛む」と「神」、噛むが神の語源だと言っている方がいました。
(ちなみに「神」には、“隠り身”や“熊”など諸説あります)

“語源としての「かむ」は、単純に「噛む」という行為をあらわすだけのことばだったのではない。「気づく」感慨から「か」という音声がこぼれ出る。そして、立ち止まる感慨から「む」ということばがこぼれ出る。「かむ」とは、ときめいて立ち止まること。これが、「神(かみ)」の語源だ。”ということです。

古代の酒造りで「口噛み酒」というものがあります。
米などの食物を口に入れて噛むことで、唾液中のアミラーゼがデンプンを糖化させる。それを吐き出して溜めておくと、野生酵母が糖を発酵してアルコールを生成するというもの。
神楽ではお酒を飲むことで神に近づき、交歓するように、神と酒とは深いかかわりがあります。
酒を生み出す“噛む”という行為に、“神”の存在につながるものを見たとしても不思議ではないですよね。

ちなみに上あごが“火”で下あごが“水”、合わせると火水(かみ、神)となり、噛めば噛むほど神になるという思想もあるそうです。

噛む=食べる、いのちをつなぐこと、すなわち神事。
噛みつくと神尽くかも・・・
よく噛んで味わってときめいて、神の力を身につけましょう。

「噛む」と「神」



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Posted by カワノ at 09:42│Comments(0)うんちく
 
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