2013年08月03日

大御神社・龍神伝説 その三

新名宮司が、禊を始めて20年後の“おかげ”。
こちらは見ての通り。大御神社の摂社である「鵜戸神社」で見つかった昇り龍です。

洞窟の中から入口を振り返ると、差し込む光のシルエットがまさに天に昇らんとする龍の形をしています。

もちろん偶然にできた自然の造形ではなく、古代の龍神信仰の表れ。洞窟そのものが、龍神の神威を身につけるいわゆる“胎内くぐり”としての役割を持つそうです。

しかし、様々な英知を持った古代の人々とは言え、これだけ大きなものをどうやって彫ったのでしょうか。

元々小さな洞窟のようなものがあって、そこに霊的なものを感じた古代の人々が信仰の場所をつくったと予想されます。
中国などの古代石仏にも例があるとのことですが、入口上部から彫って広げて行ったのだろうということです。
確かに、下の方は丸く元々の形のようですが、上の方はギザギザとしており刻まれたような形をしています。

ではどんな道具を使って彫ったのかですが、基本的には硬い石を使いました。それで難しい場合は、木のくさびをいくつも打ち込んでその木に水をしみこませて膨らませて広げていったのだそうです。

長い長い時間をかけて作り上げたのですね。「そのような専任の仕事があったんでしょうか」と聞きましたら、自然とともに暮らしていた古代の人々にとって、“神々に祈りを捧げること”それがすべてだったのだと( ;∀;)

洞窟の前には龍のような大きな岩があり、今で言えば狛犬のようなシンボルと考えられます。「神話は自然への幻視から始まる(神話的想像力)」と言われますが、この岩と後ろにある洞窟を海から見たときに龍が洞窟から出てきたところを想像したのかもしれません。

ところでこの洞窟、実はお隣の伊勢ケ浜に貫通しているのではないかという話があります。
今は土や岩が被り、穴がどこに抜けているかは分からないそうですが、宮司の知り合いも含め、子供時代に探検していて偶然抜けてしまったという人が3人もいるそうです。
もしかすると近いうちに、歴史的大発見を目撃できるかもしれませんね。

大御神社・龍神伝説 その三


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Posted by カワノ at 11:32│Comments(0)大御神社
 
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